こんな方におすすめ!
・スマートオブジェクト…ラスタライズ…よくわからない
・スマートオブジェクトでできることを詳しく知りたい
・画像編集できる時と、できないときがある、違いは何?
・スマートオブジェクトを使いこなせるようになりたい!
Photoshopにあるスマートオブジェクトについて疑問に思ったことはありませんか?
この記事では、デザイン初心者でも簡単にスマートオブジェクトを使いこなせるように、使い方を徹底解説!
是非チェックしてみてください♪
Photoshopのスマートオブジェクトとは?
Photoshopのスマートオブジェクトは、画像の画質を劣化させずに編集できる機能です。
スマートオブジェクトは、編集内容をレイヤー情報として保存するため、元の画像データを一切上書きしません。
そのため、何度編集しても、いつでも元の状態に戻すことができます。
スマートオブジェクトのメリット
- データの質が落ちない
- データのやり直しがきく
- 様々な画像形式に対応
データの質が落ちない
スマートオブジェクトの素材
もとの画像の質を呼び起こして表示されるため、縮小した後に拡大しても画質が落ちません。
縮小だけでなく、素材を変形、フィルターをかけるなどしても劣化しません!
スマートオブジェクトになっていない(「ラスタライズ」されている)レイヤー
一度縮小をしたサイズで確定してしまった後に、拡大をしてしまうと縮小された画像を拡大することになるので画質が落ちてしまいます。
ラスタライズ(スマートオブジェクトになっていない)された素材は、変形、フィルターを変えるほど画質が悪くなってしまいます。
データのやり直しがきく
ラスタライズされた(スマートオブジェクトになっていない)素材は、一度フィルターをかけてしまうと確定されるのでやり直しがききません。
しかし、スマートオブジェクトになっている素材であれば一度フィルターをかけても後からやり直しや加減の調整をすることができます。
様々な画像形式に対応
スマートオブジェクトは、PSD、TIFF、JPEG、PNGなど、様々な画像形式に対応しています。
スマートオブジェクトのデメリット
データが重くなる
スマートオブジェクトは、ラスタライズ(スマートオブジェクトになっていない)データと比べ、psdデータの容量が重たくなります。
レイヤーに直接手を加えられない
スマートオブジェクトは画像の一部を修正、編集することはできません。
具体的には下記作業はスマートオブジェクトではできませんので注意しましょう!
- ブラシツールで対象箇所を塗る
- 消しゴムツールで画像の一部を消す
- パッチツールで画像の一部を入れ替える
- ぼかしツールで画像の一部をぼかす
- 覆い焼き・焼きこみツール …など
別のレイヤーを追加(スマートオブジェクトになっていない)することで、ブラシツールやぼかしツールなどは書き込むことができます!
【Photoshop】スマートオブジェクトにする方法
スマートオブジェクトにする手順!
- スマートオブジェクトにしたいレイヤーをクリック
- 選択したレイヤーの右側を右クリック
- 「スマートオブジェクトに変換」をクリック
- 完了!
※スマートオブジェクトになっていないレイヤー=「ラスタライズ」されているといいます!
スマートオブジェクトの解除方法
スマートオブジェクトを解除するには以下の手順を実行!
- スマートオブジェクトレイヤーを選択
- レイヤーメニューから「レイヤーをラスタライズ」を選択
- 完了!
【Photoshop】スマートオブジェクトの特徴
バウンディングボックスが小さくなる
複数のレイヤーをスマートオブジェクトでまとめる
複数のレイヤーを1つのスマートオブジェクトにまとめても、後から再度修正や調整もすることができます。
複数のレイヤーをスマートオブジェクトでまとめる手順♪
- 対象のレイヤーを複数選択
- 選択したレイヤーの右側を右クリック
- 「スマートオブジェクトに変換」をクリック
- 完了!
1つのスマートオブジェクトにまとめた後に修正をする手順♪
- 対象の画像レイヤーをダブルクリック
- 効果を調整
別タブでまとめる前のレイヤー(複数)が表示されるので調整をします! - 「保存」をクリック
「保存」をクリックすることで元のデータに反映がされます
※「別名で保存」にしてしまうと、元データに反映されませんので要注意です! - 完了!
複製したスマートオブジェクト画像も連動して修正が反映される
スマートオブジェクト化したレイヤーを複製(Mac:Command+J Windows:Ctrl+J)した後に、再度効果の調整や加工をすると複製したレイヤーにも同じ内容が反映されます!
Rawファイルを編集しなおせる
スマートオブジェクトにしておくことで、カメラRawの設定を修正したいときに再度調整をすることができます。
Rawファイルを開いた初期のタイミングで、「開く」ボタンの選択で「オブジェクトとして開く」を選択