「WEBデザインとグラフィックデザインはどう違うの?」
「デザインの勉強をしたいけど、違いがぜんぜん分からない…」
「自分はどんなデザインをする仕事に向いているのか分からない…」
WEBデザインとは?
~WEBデザインはわくわくするデジタルの世界をデザインする~
WEBデザインは、パソコンやスマホ上で表示されるウェブサイトやバナー、アプリなどのデジタルコンテンツをデザインします。
WEBデザインは、ユーザーが見たり操作したりする時の、視覚的な感覚や直感的な体験をデザインすることを目的にしています。
全体のバランスやレイアウト、配色やフォント、画像や動きなどのさまざまな要素を組み合わせてデザインします。
主な仕事内容
- Webサイトのデザイン・制作
- アプリのデザイン・制作
- バナー広告のデザイン・制作
- ランディングページのデザイン・制作
- ソーシャルメディアの投稿画像作成
具体的な例
- 企業のWebサイトを制作し、商品の魅力を伝え、顧客を増やす
- アプリを開発し、ユーザーの生活を便利にする
- 魅力的なバナー広告を作成し、商品購入を促進する
グラフィックデザインとは?
~グラフィックデザインは心に響くメッセージを視覚で表現~
グラフィックデザインは、広告、ポスター、パッケージデザインなどの印刷物やデジタル媒体など、様々な媒体で視覚的なメッセージをデザインします。
グラフィックデザインは、WEBデザインと比べ、限られた静止デザインからメッセージや情報を伝えたり、商品やサービスをアピールすることを目的にしています。
グラフィックデザインは、基本画像、配色、形、タイポグラフィを使用して情報が伝わるようデザインします。
主な仕事内容
- ポスター・チラシ・パンフレットなどのデザイン・制作
- パッケージデザイン
- パンフレット
- 本の装丁(そうてい)
- ポスティング広告のデザイン
具体的な例
- 企業のロゴを制作し、ブランドイメージを確立する
- 商品のパッケージをデザインし、購買意欲を高める
- ポスターやチラシを作成し、イベントを告知する
WEBデザインとグラフィックデザインの違い
細かな違いについて紹介します!
媒体の違い
ウェブ上の動きのあるデザイン or 印刷物の静止デザイン
WEBデザインは、ウェブ上の動きのあるデザインが対象で、ウェブサイトやアプリが該当します。
例えば、WEBサイト、アプリ、バナーなどの作成を行います。
グラフィックデザインは、主に印刷物やデジタル媒体の静止画で訴求するデザインを行います。
例えば、ポスター、チラシ、パッケージ、パンフレットなどの作成を行います。
色の表現方法の違い
RGB(赤、緑、青) or CMYK(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)
WEBデザインでは、RGB(赤、緑、青)のカラーモデルを用いて色を表現します。
RGBは、ディスプレイ上で鮮やかに表現されるため、デジタルディスプレイに適したカラーモデルになります。
グラフィックデザインでは、CMYK(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)のカラーモデルを用いて色を表現します。
CMYKは、印刷時の色の再現度が高いため、印刷物の色の表現に適したカラーモデルになります。
WEBデザインとグラフィックデザインによって、使用するカラーモデルが異なるため、色彩の表現には大きな違いがでてきます。
サイズの違い
デバイスごとのサイズ or 固定サイズ
WEBデザインは、デバイスの画面サイズや解像度に合わせてデザイン調整が必要になります。
また、縦の長さは決まっていないため、ニーズに合わせて情報を盛り込んだ長さにレイアウトする必要があります。
そのため、WEBデザインではニーズに合わせた柔軟なデザインをすることができます。
グラフィックデザインでは、印刷物に合わせた規定のサイズに合わせてデザインをするのが特徴です。
限られたサイズの中で、メッセージや商品の特徴や機能を伝えるためのデザインをする必要があります。
解像度の違い
72ppiで軽快な表示 or 300ppi以上で高精細な表示
WEBデザインは、ウェブ上の読み込み速度を最適化させるため、72ppiの低解像度で作成されます。
WEBデザインはディスプレイ上で表示がされるため、72ppiの低解像度でも十分に鮮明に表示がされます。
解像度が高い画像の場合、表示速度が遅くなる可能性があるため注意が必要です。
グラフィックデザインは、WEBデザインと比べて解像度が高く設定されます。
印刷時に鮮明な美しい仕上がりを再現するために、300ppi以上の高解像度で作成されます。
完成後の違い
定期更新・修正が必要 or 完成後修正ができない
WEBデザインの場合、ウェブサイトやアプリ、広告のデータなどを基に、定期的な更新や修正をしていく必要があります。
常にニーズに対して、新しい情報を反映する必要があるため更新が欠かせません。
また、一度デザインミスがあった場合でも修正をすることができます。
グラフィックデザインの場合、デザインが完成したら印刷物としてそのまま使用されます。
そのため、完成したデザインを修正することは少ないです。
また、完成後に印刷を行うため修正が難しくなりますので注意して納品を行う必要があります。
WEBデザインとグラフィックデザインで求められる共通スキル
デザインツールの操作スキル
WEBデザイン、グラフィックデザインともに、Adobe Photoshop、Illustrator、InDesignなどの専門的なデザインツールを使用してデザインを行います。
そのため、デザインツールを操作できるスキルは必要不可欠です。
また、どんなデザインツール内でどのような表現をすることができるのか把握しておく必要があります。
デザインの原則を理解
デザインをするのにカラー、タイポグラフィ、レイアウトなどのデザインの基礎知識を理解しておく必要があります。
デザインの原則を理解しておくことで、顧客のニーズやターゲットデータを基にイメージを形にしたり、心を動かすようなデザインをすることができるようになります。
コミュニケーション能力
デザイン制作を進めるにあたり、顧客の要望やイメージを理解する必要があります。そのためには、顧客やチームメンバーとのコミュニケーションが欠かせません。
デザインの意図を汲み取り、どのようにデザインをしていくのか正確に説明できる能力が必要となります。
WEBデザインとグラフィックデザインどっちが向いてる?
WEBデザインが向いている人の特徴
インターネットやデジタルコンテンツに興味がある人
インターネットやデジタルコンテンツに興味がある方は、WEBデザインに向いています!
また、WEBデザインのトレンドに興味がある方やパソコンやスマホが好きな方は、楽しくWEBデザインをすることができます。
WEBデザインのトレンドやユーザーニーズは日々変化していくため、常にアンテナを張っている方や、ニーズ分析、情報整理が得意な方はおすすめです。
ユーザー体験(UI/UX)に興味がある人
WEBデザインは、ウェブサイトやアプリのユーザービリティをあげるために設計することが重要です。
そのため、ユーザー体験(UI/UX)に興味ある方におすすめです。
WEBデザインは、ユーザー体験を上げることも考えながらデザインを行い、改善をしていく必要がありますので、興味をもって取り組むことができる方が適しています。
WEBデザイン・WEB構築に関心がある人
WEBデザインは、デザインツールでデザインをするだけでなく、形にするためのコーディングスキルも必要になります。
そのため、WEBデザインはもちろん、HTML、CSS、JavaScriptなどのWEB構築に関する分野にも興味を持っている方におすすめです。
デザインだけでなく、HTML、CSS、JavaScriptなどのコーディングスキルも学びたいという意欲がある人に向いています。
グラフィックデザインが向いている人の特徴
視覚的なメッセージの伝達に興味がある人
グラフィックデザインでは、限られたサイズの中でメッセージを効果的に伝えることが求められます。
そのため、カラーイメージ、レイアウト効果、タイポグラフィ、など様々な伝達効果を理解し、組み合わせてデザインをしたい方に向いています。
視覚表現の知識が求められるため、興味がある方や知識を深めたい方にもおすすめです。
細かなデザインにこだわりたい人
色、フォント、画像、使用素材、などそれぞれの細かな要素にこだわりをもってデザインをしたい方に向いています!
1つ1つのデザイン要素に敏感で、細かなディテールにこだわることが好きな人に適しています。
「こだわりをもってデザインしたい!」「表現力に自信がある!」という方であれば楽しくデザインをすることができます。
高い完成度を目指して集中してコツコツ制作できる人
1つの作品に集中して、コツコツと丁寧に進めることができる人が向いています。
グラフィックデザインは高い完成度が求められますので、理想のデザインを追求しながら長時間集中して作業できる方が求められます。
妥協をせず、集中力と忍耐力には自信がある方は是非チャレンジしてみてください。
【WEBデザイン・グラフィックデザイン】後から転身はできる?
WEBデザインとグラフィックデザインで迷っている方もいると思います。
結論から言うと、WEBデザイン・グラフィックデザインへの後からの転身は十分可能です!
実際に、様々な経歴を持つ人が各分野で活躍をしています!
WEBデザインとグラフィックデザインでは、デザインの基本的な原則は共通で学ぶことができ、基本的な知識は身に着けることができます。そのため、それぞれの分野での転身は十分可能です。
しかし、WEBデザインとグラフィックデザインの特有の知識やスキルがあるため、身につけるためには学習が必要になります。
例えば、WEBデザインであればコーディングスキルを学習する必要がでてきます。
そのため、転身を考える場合はどんなスキルや知識が必要になるのかを事前に確認しておきましょう。